比叡山延暦寺三塔巡拝

延暦寺(えんりゃくじ)
 滋賀県大津市坂本本町にあり、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。延暦寺の名より比叡山、また叡山(えいざん)と呼ばれることが多い。
伝教大師最澄が開山してから1200年が経ち、比叡山は多くの名僧を輩出したことにより、日本仏教の母山と呼ばれています。
比叡山は大きく三塔(東塔・西塔・横川)の地域に分けられ、これらを総称して比叡山延暦寺と呼ばれています。

東塔

 比叡山延暦寺の総本堂国宝根本中堂があり、本尊秘仏薬師如来をまつる宝前に1200年間守り継がれた「不滅の法灯」が輝いています。それぞれの一宗を開かれた祖師像が安置されている大講堂をはじめ、戒壇院、文殊楼、法華総持院、阿弥陀堂など重要な堂塔が集まっています。

西塔

 美しい杉木立と静寂な空気に包まれた、西塔には山上で最も古いお堂で天台建築様式の代表とされる荘厳な釈迦堂をはじめ伝教大師の御廟である浄土院や「弁慶のにない堂」と呼ばれる常行堂と法華堂、浄土宗を開いた法然上人の修行の旧跡地青龍寺が有ります。

横川

 比叡山の一番北に位置し、平安の昔から現代にいたるまで多くの文学作品の舞台に成っています。この地を開いた慈覚大師園仁も日本人初の旅行記「入唐求法巡礼行記」を著すなど学究質の気風が満ちた修行場とも成っています。朱の色も鮮やかな舞台づくりの横川中堂をはじめ四季に法華経を論議することからこの名がある四季講堂(元三大師堂)、如法写経を納めている根本如法塔など比叡の面影を今に伝えています。

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