北欧ゴールデンルート4ヶ国周遊10日間の旅
フィンランド・デンマーク・ノルウェー・スウェーデン

2日目 2011年5月31日(火)
起床05:30  朝食 07:00 出発9:00 専用バスにてホテル出発し北シェラン島へ
デンマーク Denmark 
アンデルセンやレゴランドおとぎの国へ
 北欧諸国の中でも最も南に位置して、ヨーロッパ大陸と陸続きのユトランド半島と500以上の島々からなる。最高所でも147mしか無いなだらかな国土には森の緑と草花、紺碧に輝く湖沼が多く、美しい景観を楽しめる。また、童話作家アンデルセンをはじめ、哲学者キルケゴール、彫刻家トーヴァルセンなどの芸術家を生み、工芸、建築の優れたデザイナーの宝庫として北欧文化の隆盛を担う。酪農も盛んで、チーズなどの乳製品も是非味わってください
 
コペンハーゲン Copenhargen)
 日本から北欧への玄関口となるコペンハーゲンは、シェラン島の北東部にあるデンマークの首都。デンマーク語で「商人の港」を意味し、多くの運河を持つ港町は、商業上重要な拠点として発展していった。
 コペンハーゲンの歴史は、12世紀半ばにアブサロン大主教によって建築されたクリスチャンスボー城から始まる。その後17世紀に生ると「建築王」と呼ばれたクリスチャン4世(1588〜1648年)のもと、多くの建築物が建てられ、街は次第に大きくなっていった。現存する赤レンガで造られたオランダ・ルネッサンス様式の歴史的な建造物は、殆どがこの時代に建てられたものである。
 市街地では、建造物の撤去が容易に許可されない。やむを得ず建て替えなければいけないときでも、周囲の建物との調和が義務付けられている。また市庁舎の塔(105.6m)より高い建物を建ててはならないと言う市の条例により、近代的なビルも無い。こうした徹底した政策が功を奏し、街は何時までもその華麗なたたずまいを保ち続けている。この独特の重量感のある街並みは、戦争による挫折と、それを繰り返すまいとした市民の知恵の賜といっても良い、その挫折とは、19世紀の始め、ナポレオン戦争の際フランス軍に加担し、敵対する英国軍によって街が破壊されたこと。その知恵と名第2次世界大戦の折、ナチス・ドイツに形の上で降伏し、街を戦火から守ったことだ。
 重厚な石造りの建物やカラフルな木造家屋、モダンな近代建築が絶妙なバランスをとった街並みはおとぎの国に首都にふさわしく美しい。
 
コペンハーゲン郊外
フレデリクスボー城  Frederiksborg Slot
 フレデリクス2世が1560年に貴族から入手した城を、60年の歳月をかけて息子クリスチャン4世が完成。周囲が湖に囲まれた
ルネッサンス様式の城。1859年大火に遭ったが、寄付により再建された。 デンマーク一美しい城といわれている
湖面に浮かぶよな美しいフレデリクスボー城と庭園 湖面に浮かぶように建つフレデリクスボー城
湖面に浮かぶような美しい建物と庭園、貴重な収集品の両方が見られる
 
北シェラン島観光
ヘルシンオア Helsingor
 コペンハーゲンの北約44kmの所にある港町。街の北西にあるクロンボー城は、シェイクスピアの「ハムレット」の舞台として有名で、ユネスコの世界遺産に登録されている。街はオーレスン海峡の最狭部にあり、対岸にあるスウェーデンのヘルシンボリの町との間はわずか5km。
 ヘルシンオアが造られたのは1100年ごろ。1429年エリック7世が海峡を渡る船にここで通行税を課してから、経済的にも政治的にも重要な港となったが、通行税は1857年に廃止された。十九世紀半ばにコペンハーゲンからの鉄道が北に延びるに連れて、北海への港となりこの街は再び活気を取り戻す。
 
世界遺産 クロンボー城 Kronborg Slot
 シェイクスピアの「ハムレット」の舞台となった城。15世紀にエリック7世が通行税を徴収のために城を造ったが一度寂びれ、1574年フレデリック2世の命のより再建に着手、1585年に完成した。1629年には火災により焼け落ちたが、ただちにクリスチャン4世により修復された。その後はスウェーデンに最も接近した場所として、幾度かの戦争を経て、1924年に現在の姿に改修された。
 北棟入口の向かいの壁に、シェイクスピアの胸像のレリーフが有り、その下に王子ハムレットに付いての記述がある。文中に「王子
Amleth」とあるのに注目。シェイクスピアはAmlethの最後の「H」を頭に持ってきてHAMLETとした。
クロンボー城 北棟入口付近からの入城
クロンボー城 北棟入口付近からの入城
堅牢な城壁を持つクロンボー城 クロンボー城中庭
堅牢な城壁を持つクロンボー城 クロンボー城中庭
オーレスン海峡に向って並ぶ大砲 北棟入口の向かいの壁にあるシェイクスピアの胸像のレリーフ
オーレスン海峡に向って並ぶ大砲 北棟入口の壁にあるシェイクスピアの胸像のレリーフ
PM13:00頃、フレデリクスボー城、クロンボー城観光後再びコペンハーゲンへ戻り、レストランにて昼食。
 昼食のメニュー スープ、オープンサンド、デザート:アイスクリーム
コペンハーゲン市内観光
 北欧を代表するショッピングストリート
ストロイ

 
市庁舎広場とコンゲンス・ニュートールを結ぶ通りがストロイエ。ストロイエとはデンマーク語で歩くこと。市民や観光客の目を楽しませてくれるこの通りは、その名にふさわしい歩行者天国。道の両側には様々なショップやレストラン、カフェが並び、ヨーロッパでも屈指のショッピングストリートです。また、一歩路地裏に入れば、中世の香りを感じさせるような重厚な教会、色鮮やかな家屋が並んでおり、そぞろ歩きが楽しめる。
ストロイエ街角からクリスチャンボー城を 人気の北欧デザインのショップが勢ぞろいしている
ストロイエ街角からクリスチャンボー城を 人気の北欧デザインのショップが勢ぞろいしている
一日中人通りが絶えないメインストリート
ストロイエ周辺の街角 一日中人通りが絶えないメインストリート
 アマリエンボー宮殿に向う途中で見かけた風景
運河が走る港町コペンハーゲンを象徴する風景    運河沿いのカラフルな家並み
ニューハウン

 おとぎの国を連想させる可愛いらしい家屋が並ぶ、コペンハーゲンを象徴する景観として名高い、運河に沿ってカラフルな木造家屋が並ぶエリアがニューハウンだ。かっては、長い航海を終えた船乗り達が羽を伸ばす居酒屋街として賑わいを見せていた。現在では、運河に沿った北側の通りにレストランが並び、夏期には外にテラス席が出て賑やか。アンデルセンが愛した場所としても知られ、実際この界隈に3回居を構えた。それらは、現在でものこっており、その壁には彼の名前時来暦を刻んだ石板が埋め込まれています。
運河が走る港町コペンハーゲンを象徴する風景    
運河めぐりの観光船乗り場
運河めぐりの観光船乗り場  
 
フレデリクス教会(大理石教会) フレデリック教会(大理石教会)
   Frederikskirken(Marmorkirken)


 アマリエンボー宮殿の向にあるノルウェー産の大理石で出来たバロック様式の教会。ローマの聖ペトロ教会をモデルにして造られたもの。フレデリスク5世の命によって1749年に建築が命ぜられたが予算が不足したために中断され、1894年に完成した。
アマリエンボー宮殿 Amalienborg Slot
 現在の王室の居城で、クリスチャン7世が君臨していた1794年にクリスチャンボー城が火事に見舞われ移転を余儀なくされた、フレデリクス5世の命によって建てられたロココ様式の建築。当時は貴族の館だった4つの建物が選ばれ、アマリエンボー宮殿として使われるようになった。フレデリック5世の騎馬像を中心に八角形の広場を取り囲むように建つ。一つは1754年に建てられたクリスチャン7世の宮殿で、王室のレセプションルームとして使われている。そのほか、クリスチャン8世宮殿、1758年に完成して、1967年にマーグレテ2世女王とヘンリック殿下の宮殿となったクリスチャン9世宮殿。イングリット女王の住むフレデリック8世宮殿がある。クリスチャン8世宮殿は1994年から公開され、1947年まで王室で使われていた品々が展示されている。女王の在宮時には、屋根に国旗が揚がる。女王陛下在宮時、楽隊を先頭にした衛兵は11時30分に宮殿を出発し、旧市街を通って宮殿に戻り12時に衛兵交替式を行う。
クリスチャン9世宮殿 クリスチャン7世宮殿
 クリスチャン9世宮殿 クリスチャン7世宮殿
宮殿内の敷地には一般車両も通行可能で、開かれた王室を象徴している。
クリスチャン8世宮殿 宮殿広場
クリスチャン8世宮殿 宮殿広場
宮殿広場前にある噴水とオペラハウス 騎馬警官《ツアー客の一人落し物(パスポート)を届けてくれた》
宮殿広場前にある噴水とオペラハウス 騎馬警官《ツアー客の落し物(パスポート)を届けてくれた》
 
毎日カメラの放列を受けている人魚姫の像 おとぎの国デンマークの象徴
 人魚姫の像 
Den Lille Havfrue
 アンデルセンの有名な、しかも悲しい物語を思い起こさせる人魚姫の像。1913年、彫刻家エドワード・エッセンによって作られた。当時王立劇場では、バレエ【人魚姫】が上演されていた。それを観たカールスペア(カールすバーグ)・ビール会社2代目社長カール・ヤコブセンが、この像を制作するアイデアを思いついた。
 モデルとなったのは王立劇場のプリマドンナで、それが縁で、後に彫刻家の夫人になった。
 全長80cmの愛らしい姿は毎日カメラの放列にあっている。1964年4月と1998年1月に2度に渡って何者かにより首を切り落とされ、1984年には腕がもぎ取れれるという事件も起こった。また2003年の9月11日には、像は爆破され、海に胴体が投げ出された。修復には約一ヶ月の期間を必要とした。
 2010年には中国上海万国博覧会に海外初の特別出展された。
 PM16:00 午後の観光が終わり、DFDSシーウェイズにてノルウェーの首都オスロへの船旅のため港に向う。
 
DFDS SEAWAYS
 クラウン オブ スカンジナビア 
CROWN OF SCANDINAVIA

全長 169.4m
全幅 26.88m
総トン数 35,498t
巡航速度 21.5 ノット
乗用車数 450
乗客数 2,026
就航年 1998
船内施設 各種レストラン、カフェ、パブ、バー、ナイトクラブ、プール、スパ、サウナ、映画館
停泊中のクラウン オブ スカンジナビア号  
PM17:00 コペンハーゲン出港
 
コペンハーゲン出港 船内ロビー
コペンハーゲン出港 船内ロビー
キャビンに向う廊下 キャビン(シーサイド)
キャビンに向う廊下  キャビン(シーサイド) 6818号室
ヴァイキング方式のレストラン 海鮮がメインの食材
ヴァイキング方式のレストラン  海鮮がメインの食材 (ワンドリンクサービス)
 
船中泊 
 
参考資料 ダイヤモンド社 地球の歩きから「北欧」  JTBパブリッシング ワールドガイド 「北欧」