イタリア 9日間の旅

1〜2日目 3日目 5日目 6日目 7日目 8〜9日目

4日目   6月10日(水曜日)

プラトリーノ 08:30 専用バスにて ホテル出発。

      バスの車窓より見たドゥオモのクーポラと鐘楼 フィレンツェFirenze)

  ローマの北230km、トスカーナ州の州都、市の面積は約100Ku、州の
人口は360万人で、フィレンツェには40万人が住む。紀元前59年にカエサル
が退役兵士に土地を与え、城壁をめぐらせて整然とした町を作ったことが起源
となった。中世にはミラノとローマを結んで毛織物を中心にイタリア随一の商業
都市となり、やがて15世紀には織物と銀行で財を築いた豪商メディチ家が
ルネッサンス文化の扉を開いた。貴族相手の革製品が流通し始め、
オリーブなどの農産物、農業機械、化学工業も盛ん。キャンティワインなど世界
有数のワインの生産地でもあるしグッチやフェラガモはフィレンツェで生まれた。

      花の都を巡る世界遺産フィレンツェ歴史地区観光
 クワトロチェント(1400年代)が残した偉大な遺産、フィレンツェ。15世紀に
始まったルネッサンス=古代文芸復興は、ここで花開き発展を遂げた。


     花の聖母教会ドゥオーモ/カテドラーレ  Duomo/Cattedrale(Santa Maria del Fiore)

華やかなルネッサンスの花ドゥオーモ  
 フィレンツェの象徴

 勝手のフィレンツェ共和国の宗教の中心。白、ピンク、グリーンの大理石の
幾何学模様で飾られた美しい大聖堂だ。
 4世紀のサンタ・レバラ―タ教会の上に、当時のフィレンツェの隆盛にふさわ
しく「出来る限り荘厳に、かつ豪勢である」ことを旨として、1296年から172年
間の歳月をかけて建設され、約3万人が一堂に会することが出来る大きさだ。
「丘のようだ」と形容される大クーポラはブルネッレスキの設計による。華やか
な外側とは対照的な内部には、ベネデット・マイアーノの十字架、アンドレア・
デル・カスターニョとパオロ・ウッチェッロによる二つの大規模な騎馬肖像画や、
ロッピアの彩色陶板による美しいレリーフで飾られている。また、クーポラ内側
に描かれたヴァザーリやその弟子達によるフレスコ画「最後の審判」がある。
 このクーポラには463段の階段で上ることができ、クーポラの展望台からは
すばらしいフィレンツェの町並みの眺望が楽しめます。






   画像をクリックすれば内部の様子も見ることが出来ます。


宝石箱のような洗礼堂 サン・ジョヴァンニ洗礼堂 Battistero San Giovanni

 ドゥオーモ前の八角家の建築で、ドゥオーモ同様美しい色の大理石で
作られている。11〜12世紀の建築。街の守護聖人(聖ジョヴァンニ)に
捧げられたもので、ドゥオーモができるまで聖堂として使われていた。
ダンテも、ここで洗礼を受けたと言う。








         天国の扉

 天国の扉

 洗礼堂は3つのブロンズの扉が出入り口になっていて南の扉はアンドレア・ピサーノ、
北と東の扉は ギベルティの製作。東の扉は、ミケランジェロが『天国の扉』と名付けた
素晴しいもので、人々の手に触れ、 今では扉全体が金色に輝いている。
「天国の扉」の各パネルには、旧約聖書の挿絵が浮き彫りにされている。





   (洗礼堂の「天国の扉」は日本人の寄付によるレプリカで、
   オリジナルはドゥオーモ博物館に納められています。)



繊細なレリーフの飾られたジョットの鐘楼 ジョットの鐘楼   Campanile di Giotto

    ひとつの大工芸品

 高さ85mのジョット設計の鐘楼。ジョットの芸術性にだんてが「神曲」の
中でも触れたほどで、当時は「過去の芸術よりも完全なものである」といわ
しめた。この塔のデザインと色彩の妙、そして繊細なレリーフを見れば、
誰しもがこの言葉に納得するはず。414段の階段で上部テラスへ上る
こともできます。







見逃せない珠玉コレクションが収集されているウッフィツィ美術館 ウッフィツィ美術館    Galleria degli Uffizi

 元はコジモT世が総合庁舎として作った建物で、1581年にフランチェス
コT世の執務室の一部を美術館にし、メディチ家の財力を集結したルネッ
サンス美術の3万点の絵画を収集しすべてがここにある。ボッティチェリの
「春」や、ラファエロの「びわの聖母」、レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」な
どが展示されている。美術館は2階と3階に分かれ、2階はダ・ヴィンチ、ミケ
ランジェロらのデッサンと版画の部屋。3階が絵画館となり、3つの廊下を挟
み45の展示場が続く。さらに、ここから川向こうのピッティ宮までを結ぶヴァ
ザーリの回廊が有り、ダ・ヴィン、ティツィアーノなどの画家達の自画像ギャ
ラリーになっている。3階絵画館の展示作品で見落とせないものがある。第
25室初期ルネッサンスに多大な影響を与えたジョットの「王室の聖母子」、
第3室14席のシエナ派シモーネ・マルティーニの「受胎告知」、第7室フラ・
アンジェリコ作「聖母子」、パオロ・ウッチェッロ作「サン・ロマーノの戦い」ピカ
ソも毎日デッサンに通ったと言われるもの。第8室フィリッポ・リッピの作品群。
第10〜14室ボッテッチェッリの作品「春」、「ヴィーナス誕生」は必見、第15〜16室ダ・ヴィンチの作品群、なかでも「マギの礼拝」。
第25室ミケランジェロの「聖家族」。第26室ラファエッロの「びわの聖母」第28室ティツィアーノの代表作「ウルビーノのヴィーナス」
第41室ルーヴェンスの作品群。2階第46室カラヴァッジョ作「イサクの犠牲」以上はツアーで行くと必ずガイドが案内してくれます。

ウッフィツィ美術館の廊下から見たヴェッキオ橋 ヴェッキオ橋 Ponte Vecchio
   
  宝石店が並ぶ、一大名所


 アルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋。階上はかってウッフィツィ宮とピッティ宮を結ぶ通路としてヴァザーリ
により建設されたもので、当時は、小さな車も通っていたと言う。戦時中、唯一破壊を免れたこの橋の上をヒトラ
ーや、それに対抗するバルチザンが歩いたのも今や遠い思い出。

 

野外ギャラリーランツィのロッジア ランツィのロッジア  Loggia dei Lanzi

   野外彫刻ギャラリー

 14世紀の終りに、コジモT世の命によ雨を凌ぐ集合場所として建設された。
ときには、枯れの護衛に当たった槍兵の詰め所としても利用された。
 古代そしてルネッサンス彫刻のギャラリー。チェッリーニの「ベウセウス像」
やジャンボローニャの「サビーネの女達の強奪」などがある。








屋外美術館、シニョリーア広場 シニョリーア広場  Piazza Sigmoria

   フィレンツェの歴史を刻む

 かって、そして今もフィレンツェの行政の中心。共和政を旨としたフィレンツェ人は、事
あるごとに、ここに集まり議論を戦わせ、挙手によって採決を行ったと言われている。
 広場は、ヴェッキオ宮とたくさんの彫刻の並ぶ彫刻廊ロッジア・デイ・ランツィからなり、
さながら野外美術館の趣で、ダヴィデ像(コピー)やネプチューンの噴水の周りには、何
時もたくさんの人が集い憩う。かってこの場所はメディチ家の式典や処刑が行われた。
噴水の近く、丸いブロンズの敷石が埋まっている所が、あのサヴォナローラが火あぶり
の刑に処された場所。





フィレンツェ共和国の政庁舎だったヴェッキオ宮   
  ヴェッキオ宮
   Palazzo Vecchio

    築700年を越える政庁舎


 シニョリーア広場を見下ろす、94Mの塔を抱く1314年に完成した力強く
優美なゴシック様式の政庁舎で、メディチ家の宮殿だったこともある。18
65年から70年までは新生イタリア王国の国会議事堂になり現在は市庁
舎として機能している。








フィレンツェ、ドゥオーモ周辺の街の風景。

パトロール中一休みしているポリスマン

街角の建物に取り付けられたメディチ家の紋章 洗礼堂周辺風景

偉人達が眠るサンタ・クローチェ教会
  サンタ・クローチェ教会  Santa Croce

    街を代表する人々を祀る


 趣きあるフィレンツェ最古の広場に面した大教会。横の付属した僧院中庭とブルネッレスキによる
パッツィ家礼拝堂の生み出す空間は類まれな美を作り上げ、フィレンツェ・ルネッサンスの凝縮とも
言われている。140m×40mという広い教会内部には、この街を追われラヴェンナで死んだダンテ
の記念廟からミケランジェロ、マキャヴェリ、ロッシーニ、G.・ガリレイなど276の墓が納められ、一大
墓地の趣き。これらの人々にふさわしく、内部も様々な芸術家によって飾られています。






12:45頃  限られた時間内のフィレンツェ歴史地区の観光が終りレストランで昼食今日は中華料理だった。
14:00  オプショナルツァーピサ観光に出発。

世界遺産  ピサ Pisa

人口約9万2000人、面積187.09Kuのアルノ川河口に栄えたかっての海運都市。東方貿易で巨万の富を築きロマネスクの芸術を花咲かせた。

緑の芝生と大理石の建築群が映えるドゥオモ広場 緑の芝生と大理石の斜塔とピサ様式の建築物が映えるドゥオモ広場
 
 斜塔で有名なピサは、中世にはヴェネツィア、ジェノヴァに並ぶ海運都市
として栄えた。コルシカ島、サルデーニャ島、マジョルカ島などを占有したこ
ともある。大聖堂、鐘塔、洗礼堂が建つ緑の芝生が映えるドゥオモ広場は、
「奇跡の広場」と呼ばれ、ガリレオ・ガリレイが物理学上の大発見をした場所
としても名高い。








ピサの斜塔        

 ピサの斜塔  Campanile di Pisa (Torre Pendente)

     G・ガリレイの落下実験で知られる塔
 

 世界遺産に指定されているドゥオモ広場に建つ高さ約55mの大理石でできた斜塔。
1173年に建築が始まったが、地盤沈下のため塔が傾き工事が一時中断。その後、
塔の中心軸をずらすなどをして1350年に完成した(屋上の中心は4.5m横にずれ
ている)。16世紀末ピサ大学で数学教授をしていG・ガリレイが「落体の法則」の実験
をしたことでも有名。
 一時傾きがひどくなり11年間の修復工事で現在は18世紀頃の傾斜角度まで戻っ 
ている。人数制限はあるが城内の見学は可能で事前に予約が必要。






洗礼堂とその内部の洗礼檀と説教檀
残響音が素晴しい洗礼堂 洗礼檀 説教檀 

ドゥオモ(ピサ大聖堂) Duomo (Basilica di Pisa)
  4層の列柱回廊が設けられたファサードが素晴しいドゥオモ

  ピサの絶頂期を象徴する大聖堂

 1063年のパレルモ沖海戦をピサの艦隊がイスラム教徒を破り記念して建てられた。
ロマネスク様式、イスラム様式、ピザンチン様式などをミックスした建築。4層の列柱回
廊が設けられたファサードが素晴しい。








主祭壇 黄金色に装飾された見事な天井 礼拝所 説教檀
ドゥオモの内部、主祭壇、見事に装飾された天井、礼拝所、説教檀。

18:30  レストランにて夕食。 メインディッシュは子牛の肉料理。(肉が硬くてまずいやはり日本の肉は最高に旨いと感じた)
20:30  プラトリーノ ホテルに到着。   宿泊ホテル:デミドフ  2連泊
  
今日のバスの走行距離 約250Km

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