情熱のスペイン・悠久のポルトガル10日間の旅

4日目  2010年4月9日(金)

 起床 06:10  朝食 07:00  09:00 専用バスにてホテル出発     10:30  トレド到着  バス走行距離 約70Km
 世界遺産 古都トレド観光
 トレド(Toledo)
三つの宗教文化が混在するタホ川に囲まれた要塞都市
 マドリッドの南やく70Km仁位置するとれどはh、タホ川に囲まれるように佇むこの町は、ローマ時代から要塞都市として栄えた歴史がある。イスラム時代にはイスラム教、キリスト教、ユダヤ教と言う三つの宗教が互いに尊重しながら共存した。民族や宗教を越えた活発な交流が、トレド特有の文化と町並を育んだ。多くの人々がこの町の不思議な魅力を愛するようになる。現在は、歴史的建物が多く残る旧都として世界遺産に登録されている。
トレド旧市街地の全景
 
高さ90mの町のランドマークとされている鐘楼。  スペイン・カトリックの総本山
 カテドレル(Catedral)
 6世紀に西ゴート王により建てられ、イスラム時代にはメスキータに造り変えられた。1226年、フェルナンド3世の命により改築工事が始められたが完成は1493年。内部には金色の鉄柵に囲まれたゴシック装飾が豪華なマヨール礼拝堂など22の礼拝堂がある。聖職者の間は壁面に描かれたキリストの生誕と、トレドの歴代司教の肖像画、ムデハル様式の天井画。フレスコ画の天井が圧巻の聖器室はさながら美術館のよう。エル・グレコの「聖衣剥奪」「12使徒」のほか、ゴヤやベラスケスなどの絵画が見られる。宝物室は博物館でイザベル女王の王冠や、高さ、2,5mもある16世紀の聖体顕示台などが展示している。中央の合唱壇は聖歌隊席で下段はゴシック様式、上段はルネッサンス様式。透かし彫りの大理石製の祭壇も見事な仕上がりとなっています。また、町のランドマークとなっている鐘楼は高さ90mもある。

スペイン・カソリックの総本山カテドラル
サント・・メイ教会入口 サント・メイ教会(Iglesia de Santo Tome)
 エル・グレコの傑作が鑑賞できる
エル・グレコの「オルガス伯の埋葬」を所蔵していることで有名。この作品は、この教会を再建したオルガス伯の埋葬に、聖アウグスティヌスと聖ステファノが地上に降りてきているという奇蹟が描かれ、絵の上半分は天国でオルガス伯の魂が、キリストと聖母マリアに召される幻想的な天上界の場面。下半分はトレドの守護聖人であるアウグスティヌスとステファヌスが折るガス伯を葬る奇蹟を写実的に描いた地上界の場面。地上界の参列者の左から6番目がグレコ自身、一番前の正面がグレコの息子である。
グレコの傑作「オルガス伯の埋葬」




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エル・グレコの「オルガス伯の埋葬」を示したサント・メイ教会入口
アルカーサル  アルカーサル(Alcázar)
 ローマ時代から裁判所があった場所にレコンキスタ真っ只中の11世紀、アルフォンソ6世がトレドを政略し要塞が建設された。以降、500年にわたりカスティーリャ王国の首都となったトレドの軍事拠点として、重要な役割をはたす。1936年のスペイン内戦の際にはフランコ軍が立てこもり、約2ヶ月に渡りここを舞台に激しい攻防戦を繰り広げ、建物は崩れ落ちてしまった。現在は、再建され、地下の入り口から1階に上るとパティオを囲んだ宮殿になっている。場内は軍事博物館として刀剣、火器、鉄砲などが展示されている。
アルカンタラ橋 タホ川の流れ
タホ川に架かるアルカンタラ橋 タホ川の流れ
新市街地 旧市街地集合住宅街
トレド新市街地  旧市街集合宅街 
旧ユダヤ人街 旧市街地の散策
旧ユダヤ人街   市街地散策
狭い道でも車は通る 日ざしが注ぐ石畳の道 町のランドマークの鐘楼が見える路地
狭い道で車と人の同居 日差しが注ぐ石畳の路地 鐘楼が見える路地
市庁舎 司教舎
市庁舎 カテドラルから繋がっている司教舎
道幅1.8m お土産屋
道幅1.8mの通りを人と車が行き来している。   土産店
石畳の坂道 闘牛場
トレドの特徴石畳の坂道が多い町   闘牛場
13:00  トレド観光後再びマドリッドへ   バス走行距離約70Km
14:00  マドリッドに到着。  昼食は市中レストランにてスペイン名物タパス
レストランの看板 ムール貝のコキュール 生ハム
 レストランの看板  ムール貝のコキュール  生ハム
卵料理 マッシュルームのオイル焼き 野菜サラダ
卵料理 マッシュルームのオイル焼き 野菜サラダ
イカのリング上げ デザートはアイスクリーム
イカのリング上げ デザートはアイスクリーム  
15:00  昼食後 マドリッド観光へ
世界三台美術館の一つプラド美術館・ピカソの名画「ゲルニカ」を所蔵するソフィア王妃芸術センター・王宮・ショッピング(革製品)

マドリッド観光

 マドリッド
スペインの首都・マドリッド自治州の州都・人口約312万8600人・面積7995ku(マドリッド自治州全体)
 イベリア半島のほぼ中央部に位置するマドリッドは、9世紀、首都であったトレドを守るための砦があった場所、その後スペインの黄金期と称される華々しい時代を築いたフェリペ2世がマドリッドに都を移し、新たな歴史が始まった。今や、人口300万を超えるスペインの首都、政治・経済の中心都市であるだけでなく、スペインを代表する近代的な文化都市である。
 
プラド美術館前にあるゴヤの銅像後の建物はリッツ・カールトンホテル
スペイン王家による珠玉のコレクション
プラド美術館(Museo Naeional del Prado)
 プラド美術館は8,000点以上の美術作品を所蔵し、パリのルーブル美術館、ロンドンのナショナルギャラリーと並ぶ世界三大美術館の一つといわれている。元はスペイン王家の美術品を所蔵する私的ギャラリーとして造られたもので、跡に国立プラド美術館となった。
 スペイン王家の莫大なコレクションをベースに貴重な美術品の収集が続けられている。作品の構成としては、やはりスペインの絵画部門が充実している。ちなみに、収蔵品の中には略奪品が1点も無いと言うのも、プラド美術館の自慢でもある。


巨匠たちの名画
 プラド美術館といえば、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコの三大巨匠による絵画、なかでも宮廷画家として活躍したベラスケスとゴヤのコレクションが充実している3人は活躍した時代や場所が異なる為、其々専用の展示室が設けられている。
ベラスケス
 ラス・メニーナス、バッカスの勝利、マルガリータ王女、他。
ゴヤ
 裸のマハ、着衣のマハ、カルロス4世の家族、わが子を喰らうサトゥルノ、、他。
エル・グレコ
 胸に手を置く騎士、三位一体、羊飼いの礼拝、他。
 プラド美術館前にあるゴヤの銅像  
プラド美術館ゴヤの扉(入口) ロニモスの扉(入口)
プラド美術館ゴヤの扉(入口) ロニモスの扉(入口)
 
ソフィア王妃芸術センター入口

ソフィア王妃芸術センター入口
巨匠の作品が揃った現代アートの殿堂 
ソフィア王妃芸術センター
(museo Nacinal Centro de Arte Reina Sofia)

 スペインが生んだ天才画家、ピカソ、ダリ、ミロほか、ファン・クリスやタピエスなど主に20世紀の現代美術を集めた国立美術館。18世紀に建てられたサン・カルロス病院を改修した建物は、2階と4階が天智スペースとなっている。スペイン内戦への憤慨を表現したピカソの超大作「ゲルニカ」をはじめ、芸術形態として国内外のモダニズム、キュービスム、シュールレアリスムといった絵画、彫刻など、想像力溢れる作品が展示されている。

巨匠たちの名画
 スペインの現代アートを語るうえで見逃せないのが、ぴかそ、ダリ、ミロの三大巨匠。ソフィア王妃芸術センターでは彼らの作品を一堂に集め、アート初心者でも気軽に楽しめるように展示されている。そのほか、現在も活躍するアーティスト、タピエスの作品も充実し、これらは一歩進んだ抽象芸術です。
ピカソ
 ゲルニカ、青衣の女、静物(死んだ小鳥)ほか。
ダリ
 偉大なる手淫者、後ろ向きに座る女、ほか。
ミロ
 カタツムリ・女・花・星、ほか。
タピエス
 グラン・ディプティク、ほか。

アインシュタインデザインのアート ピカソの塑像 ピカソの塑像
アンシュタインデザインのアート ピカソの塑像 ピカソの塑像
王宮 歴代の王たちが暮らした豪華絢爛な宮殿
王宮(Palacio Real)
 10世紀頃にイスラム教徒によって建てられ、16世紀にはハプスブルグ家の居城であったが、1734年の火災で全焼。その後ブルボン家のフェリベ5世により再建された。約150m四方の建物には2800もの部屋が有り、現在も公式行事に使われている部屋の一部は一般公開されて見学が可能、また、王室衛兵の交代式が毎週水曜日の11時〜14時に行われる。
王宮
王宮前の公園

風格ある建物が並ぶメインストリート
グラン・ビア(Granvia)
 ドンキホーテ像のあるスペイン広場から、アルカラ通りのサン・ホセ教会までの全長315mの大通り。20世紀初めにニューヨークやパリの大通りを手本に造られた。今年は100周年のなるので街のとおりに100周年を示すフラッグも掲げられていた。旧市街を貫流するめぬきとおりで、徒歩で20分ほどのエリアに、有名ブランドのショップやホテル、が軒を連ねる。またショッピングセンターやデパート、映画館なども多く、観光客や地元の人で賑わいを見せている。
                バス車窓からの見学Photo 

100周年のフラッグ
ホテル ブチィック
グラン・ビア通りのマクドナルド。 映画館


 アトーチャ駅(Atocha
 レティーロ公園の南に有り、トレド、アランフェスなどの近郊都市のほか、バレンシアやコルドバなどアンダルシア地方など、主に南部の各都市への列車が発着している。また、スペイン新幹線AVEも、この駅から発着している。
アトーチャ駅 アトーチャ駅
 
ソル広場には騎馬像が建っている 中央の像はマドリッド市の紋章にも描かれているヤマモモと熊
ソル広場には騎馬像が建っている 中央の像はマドリッド市の紋章にも描かれている「ヤマモモと熊」
プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)
 マドリッド自治政府庁に面する「太陽の門」という意味を持つマドリッ子に愛されている広場で、略称ソルと言われている。親しみやすい下町の雰囲気が深い、待ち合わせやお茶をする人などで常に賑わっている。16世紀頃まで街を取り囲む城壁があったが、ちょうどこの広場に城門が有り、太陽の彫刻がついていたためこの名がつけられたそうです。スペイン各地へ延びる道路の始発点であり、ここにはスペイン交通の起点となる「ゼロKm」の標識がある。
 



                

                 バス車窓からの見学Photo
 
19:30   マドリッド市内観光後 市内中華レストランにて夕食。
スープ 海老チャーハン 野菜の五目炒め
スープ 海老チャーハン 野菜の五目炒め
青椒牛肉絲(チンジャオニウルウスウ) 酢豚 ブロコリーの温サラダとモヤシ炒め
青椒牛肉絲(チンジャオニウルウスウ)  酢豚  ブロコリーの温サラダとモヤシ炒め 
 
20:30     ホテル到着                 本日のバス走行距離約170km

                           宿泊ホテル:メリア アベニーダ アメリカ



参考資料:JTBパブリッシング「ワールドガイド」 「るるぶ'10〜'11」 ダイヤモンド社「地球の歩き方」 実業之日本社「わがまま歩き」 昭文社「トラベルストーリー」 

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