情熱のスペイン・悠久のポルトガル10日間の旅

5日目  2010年4月10日(土)

                             起床 6:00  朝食 7:00   集合8:00   ホテル 8:00出発
 白い風車が印象的なラ・マンチャ地方へ              09:20到着     バス走行距離約110km

風車の丘から見下ろすラ・マンチャの平原
 
コンスエグラ(Consuegra) 
  ブドウ畑の広がる平原から突き出た丘の麓にある、人口8000人ほどの小さな町。11基の風車と古城が丘の尾根に沿ってきれいに並んでいる。丘の上からは隣町まで見えるほど見晴らしが良い。使われなくなって久しい風車だがこれが活躍していた時代に思いをはせて見よう。周囲の風景は、当時と殆ど変わっていないに違いない、赤い台地と緑のブドウ畑。遠くから眺めると風車の並ぶ丘はうずくまるドラゴンの背のように見える、ラマンチャの男が風車を巨人と思ったのもうなずける。コンスエグラはスペインの名物料理、パエリャに欠かせないサフランの産地としても有名です。
 
小高い丘に建つ11基の風車と古城 コンスエグラの町並
小高い丘に建つ11基の風車と古城 コンスエグラの町並
コンスエグラの町並 コンスエグラの町並
小高い丘から眺めたコンスエグラの町 小高い丘から眺めたコンスエグラの町
小高い丘から眺めたコンスエグラの町  小高い丘から眺めたコンスエグラ町
 小高い丘の上に建つ 古城と風車のある風景 

09:50 風車見学後、10世紀頃コルドバ・カリブ王国の首都として栄えたコルドバへ途中、プエルト・ラピセでトイレ休憩。

プエルト・ラピセ(Puerto Lapice)
 この町にはペンタ・デル・ドンキホーテというレストラン兼土産物屋があり、多くのツアー客は食事や休憩場所として利用している。レストランでは、物語の中に出てくる食べ物を再現したメニューも有り、土産物屋にはドン・キホーテに関連付けた小物やチーズ、ワインなどが並んでいる。

入口の表札
レストラン 中庭に建つドン・キホーテの像
レストラン 中庭に建つドン・キホーテの像記念写真の好スポット 
トイレ待ちの行列 中庭の周りはレストラン
トイレ待ちの行列 中庭の周りはレストラン
コルドバへまでのバスの車窓からの風景       

さすが太陽の国太陽光発電所がに点在する 広大なオリーブ畑
さすが太陽の国太陽光発電所がに点在する 広大なオリーブ畑
グアダルキビル川 グアダルキビル川とコルドバ市街
グアダルキビル川 グアダルキビル川とコルドバ市街
14:00  コルドバに到着     コンスエグラの町からのバス走行距離約280km
14:10 市内レストランにて昼食は季節のスープ。
トマトベースの冷スープ デザート(チョコレートアイス)
トマトベースの冷スープ 魚料理 デザート(チョコレートアイス)

世界遺産コルドバ歴史地区観光 
 イスラム文化の中心地として栄えた風格が漂う
コルドバ(Córdoba) 
 紀元前2世紀、ローマ帝国の植民地から発展し、8世紀半ばから11世紀初めはイスラム王朝、後ウマイヤ朝時代の都として栄華を極めた古都。地中海貿易を押え、学問・芸術の中心地として世界に名を馳せた。観光の中心となる旧市街は、今でも城壁に囲まれて古い佇まいをみせている。現在は人口30万人で静かで居心地のいい町だ
世界遺産
 アーチの森が幻想的なセイヨウと東洋の美の融合
メスキータ(Mezquita)
 後ウマイヤ朝の創始者アブデラマン1世の命で785年、キリスト教の聖堂があった場所に着工された。その後歴代のカリフによって増改築が繰り返され、世界最大規模を誇るモスクになった。現在のモスクは10世紀後半に完成し、総面積2万4000u。幅約130m、奥行き約180mで2万5千人の信者を収容できた。1236年にコルドバ画キリスト教徒に再征服されると、再び聖堂として使用されるが、アーチやミフラブなどはそのままのこされた。
ミレットと呼ばれる尖塔  
二重アーチ型を支える円柱
円柱の森(Arca de Los Bosque)
 イスラム時代の祈りの空間で、白と赤を組み合わせた二重のアーチを支える円柱が約850本立つ。785年の完成以来、人口増加に伴い200年にわたって拡張を繰り返してきた。
 ローマ時代や西ゴーート時代の遺跡から運んできた柱頭を使用した柱には様々な様式が混在します。
 
高窓から日が差し込むマクスラ 馬蹄型アーチのミフラブ マクスラとミフラブ
  (Maksula y Mihrab)
 ミフラブは、イスラム教徒が祈りを捧げるメッカの方向をしめすくぼみ。金色のモザイクで飾られており、コーランの一節が刻まれている。マクスラはミフラブを強調する空間。

 馬蹄型アーチにビザンチン・モザイクや透かし彫りなど当時の技術を凝縮したコルドバ建築の真骨頂。
マクスラは高窓から光が差し込む高いドームになっている。  
中央礼拝堂 中央礼拝堂中央礼拝堂(Capilla Mayar)
 メスキータの中央に有り、キリスト教王が1766年に建てた荘厳な雰囲気の礼拝堂。中央はゴシック様式の楕円形ドーム。主祭壇の祭壇飾には地元産の紅大理石が使われている。1世紀以上も掛けて完成した礼拝堂にはゴシックやバロックなど複数の様式が見られます。
中央礼拝堂 聖歌隊席
バロックの巨匠、バロミーノんか伊賀が飾られた最後の祭壇飾 聖歌隊席のマホガニー材に彫られた109席のいすは圧巻です。
世界遺産
ユダヤ人街と花の小路(La juderia y Callea de Las Flores)

花が咲き誇れる白壁の迷路
 人がやっとすれ違えるほどの細い道が、迷路のように入り組んでいるユダヤ人街。ここにはスペインに3つしか現存しないシナゴガ(ユダヤ人教会、あとの2つはトレドにある)が残っており、壁一面に施された精緻な石膏模様が美しい。
 町の南側、メスキータから小道に入ってすぐの所には、白い壁の両側に植木鉢がびっしり吊るされ、赤やピンクの花が咲き乱れる、ひときわ美しい小路がある。ここが「花の小路」といわれる場所で、いつでもカメラを持った観光客が一杯でにぎわっている。
狭い路地に咲き誇る花が美しい
狭い路地に咲き誇る花が美しい  
ローマ橋と対岸に建つメスキータ  
 ローマ橋(Puente Romano)
ローマ時代の貴重な遺構の一つ

 ローマのアウグストゥス帝の時代に築かれた橋で、町でくり広げられた戦争のたびに破壊と修復を繰り返してきた。現在の橋はイスラム教徒が整備した橋に、レコンキスタ後に修復を加えたものです。
ローマ橋と対岸に建つメスキータ  
カラオーラの塔 
 カラオーラの塔(Torre de Calahorra)
橋詰を守った要塞

 市街の対岸、ローマ橋を渡った所にある建物はイスラム教徒時代に要塞として築かれたもの。現在はイスラム支配下時代のコルドバ市民の生活を再現したジオラマ、メスキータの復元模型などを展示する博物館となっている。屋上からはグアダルキビル川の向こう側に広がるコルドバの市街が見渡せます。
カラオーラの塔   
17:40   コルドバ歴史地区観光後、イスラム文化が残るグラナダへ    バス走行距離 約170km

                                     グラナダ迄の車窓風景
古城を囲む町 オリーブ畑とブドウ畑と太陽光発電所
古城を囲む町 オリーブ畑とブドウ畑と太陽光発電所
オリーブ畑の中に建つイスラム時代の要塞 遠望のシエラ・ネバダ山脈
オリーブ畑の中に建つイスラム時代の要塞 遠望のシエラ・ネバダ山脈
シエラ・ネバダ山 グラナダ新市街地
 シエラ・ネバダ山 グラナダ新市街地
19:30   ホテル(グラナダ泊)到着           本日のバス走行距離約280km
20:10   ホテルレストランで夕食

                               宿泊ホテル:  アリサレス(グラナダ泊)
 

参考資料:JTBパブリッシング「ワールドガイド」 「るるぶ'10〜'11」 ダイヤモンド社「地球の歩き方」 実業之日本社「わがまま歩き」 昭文社「トラベルストーリー」 


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