傳香寺の散椿  (武士椿)
潔く散っていく姿が好まれた、武士の椿
椿は花が散る時は、ぽとっと落ちるのが普通ですが伝香寺の椿は、花びらを1枚ずつはらリはらりと散らしてゆきます。花がまだ美しく咲いているのに潔く散って行く姿を武士の心に例えて「武士椿」と呼ばれるように成りました。

傳香寺は唐招提寺を建立した鑑真和上の弟子、思託律師が771年に創建。安土桃山時代の武将、筒井順慶の菩提寺です。
場   所   奈良市小川町24
      傳香寺本堂(本尊釈迦如来)東南側

樹   高     4・5m

根元周囲     36・5cm

花 色 等     桃色、弁数18弁、旗弁4、雄蘂と花弁分離、散椿

花   形      八重蓮華咲

花   径      10cm     花   高     4.5cm

花   期      3月中旬〜4月上旬 (気象により幾分差が有ります)

葉           長楕円又は楕円形、有尾頭、鈍脚、平坦、細鋸歯、濃緑色 
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「五色八重散椿」の紅花
本堂前庭の散椿
Photo 2004/03/25