情熱のスペイン・悠久のポルトガル10日間の旅

6日目  2010年4月11日(日)

                                  起床 06:00  朝食 07:00  集合 08:00 ホテル出発 08:15
グラナダ観光
 
グラナダ(Granada)
丘の上に宮殿が聳えるイスラム王朝の古都

 シエラ・ネバダ山脈に抱かれたグラナダの町を、見守るようにそびえるアルハンブラ宮殿がこの町のシンボル。13世紀前半に築かれたスペイン最後のイスラム王朝、13世紀初めから1492年キリスト教徒にグラ棚を奪回されるまでの約250年の間、ナスル王国の首都であったグラナダは政治、経済、文化の都として繁栄を極めた。イベリア半島最後のイスラム王朝が栄えた町で、今も町の彼方此方にイスラム時代の史跡が点在し、古都の残り香を漂わせています。現在はグラナダ大学、王立音楽学校などを擁する学園都市でも有り、学生で賑わうパルやカフェなど、若者の活気が感じられる。

 
世界遺産
 アンダルシアに遺されたイスラム文化の結晶
アルハンブラ宮殿(La Allhambra)

 イスラム芸術の最高傑作といわれるアルハンブラきゅうでんは、スペイン最後のイスラム王朝ナスル朝の王宮。宮殿内で最も古く城塞部分にあるアルカサバ、王の居城であった王宮、夏の離宮ヘネラリフェ庭園と、敷地内は大きく3つに分けられる。

王宮(Palacio Real) 
 王宮は、13〜14世紀にかけて湯スフ世とムハンマド5世父子の時代に建設されたイスラム文化の精華というべき傑作建築で内部は王の居住空間や公務の場のほか、モスクや市場、浴場などがある。柱や天井の精緻な彫刻や色鮮やかなタイル、水路のある中庭など、贅を極めた建物で増改築を繰り返し完成された複合型の宮殿です。
メスアールの中庭(Patio del Mexuar)
 床の中央に大理石の丸い噴水がある中庭。南側はコマレス宮のファサードで壁面は色鮮やかなタイルと漆喰の浮き彫りで埋め尽くされている。かって、壁面の文様は彩色されていたと言われています。
 セビーリャにあるアルカサールの、ペドロ1世宮殿ファサードに似せて造られた。

アラヤネスの中庭(Patio des Arrayanes)
 柱廊で囲まれた広い中庭に奥行き34.7m、幅7.15mのいけがあり、両側の生垣に薄紅色の天人花(アラヤネス)が植えられている。別名コマレスの中庭。中庭の池が建物を鏡のように水面に映し出す。
南側の柱廊から眺めるコマレスの中庭内部奥は大使の間

大使の間(Salón de Comares)

 宮殿最大の部屋。約121uの大使の派手は、諸外国の大使達による王への謁見や、レセプションなどに使われていた。高い天井と、壁一臂に刻まれた装飾が圧巻。
  上部の窓から差し込む光が幻想的な雰囲気を醸し出す。

ライオンの中庭(Patio de Los Leones)

 中庭を含むライオン宮は王の住居。楽園を再現した中庭には水路が配され、124本の白大理石の列柱が取り囲む。中央には、口から水を噴出す12頭のライオンの像の噴水がある。現在、中庭には石が敷き詰められているが、当時は花や草木が植えられた美しい庭園だった。また、ライオン像は現在修復中で見ることは出来なかった。
ライオンの中庭
   ライオン像は現在修復中で見ることは出来なかった。

二姉妹の間(Sala de Dos Hermanas)

 二階建ての夏の住居。今にもたれてきそうな立体的な鍾乳石装飾が施された八角形の天井は二段になっており、二連窓から差し込む柔らかな光で装飾が美しく輝きます。天井の装飾はムカルナスと呼ばれるイスラム建築独特のもの。小さな曲面を集めて鉢の巣状にした。
 

カルロス5世の宮殿(Palacio de Carlos V)
 
 王宮の隣に建つルネッサンス様式の宮殿。レコンキスタ完了後のカルロス1世(神聖ローマ帝国カール5世)の時代に建造された、正方形の建物の内部は円形の中庭で1階はトリース式2階はイオニア式になっている。設計はイタリアのミケランジェロに師事したペドロ・マチューカが担当した。
    資金難のため1960年まで天井がなかった
アルカサバ(Alcazaba)
 アルカサバは宮殿の西に位置し、宮殿の中でも最も古い城塞跡。880年ごろに遡るなする王国建国以前の要塞を基にしており、地下の部分は捕虜達を監視する牢で、中階には騎士達の住まいや馬小屋が設けれていた。最も西にあるベラの塔はかっては見張り塔だった。
ベラの塔

王宮テラスからの眺望アルバイシン地区(Albaicin)

 アルハンブラ宮殿と向かい合う丘に広がるアルバイシン地区はナスル王朝時代から1493年のグラナダ陥落までイスラム教徒の居住地だった。家の壁が白く塗られているのは、日興の反射による室内温度の上昇を防ぐため。
アルバイシン地区
 
リンダラハの庭 サンタ・マリア教会
リンダラハの庭 サンタ・マリア教会

パルタル庭園から緑の散歩道を経てヘネラリフェへ
パラドール・グラナダ 雪をいただくシエラ・ネバダ山脈ムラセン山
パラドール・グラナダ 雪をいただくシエラ・ネバダ山脈ムラセン山
刈り込まれた緑が美しい生垣
城壁 ヒエロ門

ヘネラリフェ(Generalife)

 1319年に建てられたグラナダ王の夏の離宮で離宮と庭園からなる。アルハンブラ宮殿から谷を隔てた陸の上に建つ、緑に包まれた安らぎの空間である。水をふんだんに利用した庭園は美しい。必見は季節の花が咲き乱れ、清涼感ある水音がする「アセキアの中庭」である。中央に約50mのアセキア(掘割)が有り、その両脇から水が噴出しアーチを描く。庭園内の水路や噴水の水は豊富な雪解け水を使用している。
噴水の音が涼しげな夏の離宮とヘネラリフェの中庭 ヘネラリフェ入口
噴水の音が涼しげな夏の離宮とヘネラリフェの中庭  ヘネラリフェ庭園入口
野外劇場 庭園内を流れる水路
 野外劇場 庭園内を流れる水路

10:20  アルハンブラ宮殿観光後白壁が美しいミハスへ専用バスにて出発。
グラナダからミハスまでバスの車窓からの眺め

13:10   ミハスに到着     バス走行距離 約170km
昼食はレストランにてローストチキン。 昼食後ミハス散策。

ミハス(Mijas)

アンダルシアを代表する山間に広がる白い村
 地中海沿いのフェンヒローラから北へ約8kmに位置するミハス山麓に広がる白い村。町の歴史は古く、フェニキア人によって銀や錫の採掘が行われ、鉱山が出来たことに始まる。現在は白壁の家が続く美しい町並みが魅力で年間を通し外国からの観光客で賑わっていえる。海抜42mにあるこの街からは地中海と裾野に広がる町を一望でき、良く晴れた日には遠くアフリカ大陸が見ることも出来ます。岩山に斜面に密着するように建ち並ぶ白い家々はまるで絵本から飛び出したようで、さかみちをあるきながら、眩しいほど白い風景に魅了される。
展望台よりの眺望地中海の向こうはアフリカ大陸 展望台より眼下に見える別荘地風景
闘牛場 展望台より
 食事時間を入れて1時間ほどの滞在、充分時間を掛けて見て歩きたい魅力のある町でした。
14:10  ミハス散策後、アンダルシア中心都市セビージャへ。    バス走行距離約240km。
19:00  宿泊地セビージャへ到着      本日のバス走行距離約410km。

20:30                   夕食はショー・レストランで情熱的なフラメンコディナーショー。
フラメンコ(Flamenco)
 情熱的なカンテの歌声、繊細な旋律を奏でるギターの音色、そして、激しく美しいバイラオーラの舞い。フラメンコの熱いメッセージには、長く迫害を受けてきたジプシーたちのれきしと、熱い魂が詰まっている。
**ショー・レストランの画像をクリックするとフラメンコのスライドショーを見ることが出来ます。**
ショー・レストラン フラメンコのスライドショーがみる事が出来ます ドリンク類 オードブル
ショー・レストラン ドリンク類 オードブル
野菜サラダ 肉料理 デザート
野菜サラダ 肉料理 デザート
22:30    ホテル到着
                           宿泊ホテル:TRHアルコラ(セビージャ泊)


参考資料:JTBパブリッシング「ワールドガイド」 「るるぶ'10〜'11」 ダイヤモンド社「地球の歩き方」 実業之日本社「わがまま歩き」 昭文社「トラベルストーリー」 

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